英語を教えたい > これから 英会話講師を目指す方へ Vol. 8

日本人英会話講師だけを 求人・募集する理由

この記事は MyPace English (MPE) の英会話講師研修マニュアルの 一部を 抜粋・修正したものです。

はじめに

英会話を習うなら、日本人講師と 外国人講師、どちらを選ぶべき? この古典的な問いに 「答え」を求めるべきではないでしょう。 多くの学習者の方は、個人的な満足度で判断を下すため、その 主観的なモノサシからは、正確な答えが 導き出せない からです。

ただ 英会話スクールや 関連業者は、その「答え」を昇華させ 自社の英語教育プログラムに 反映させる べきだと思います。 単に “アメリカ育ちの先生から、ネイティブが使う自然な英語が学べます。” や、”日本人の先生だから、文法の説明が分かりやすい。” と言ったことは、もはや サービスの付加価値にならない程、英語教育市場は 成熟している。 むしろ 学習者の方が、業者より 正確な情報を持ち合わせている かも知れません。

MyPace English (MPE) が 日本人英会話講師のみを 募集・採用する 理由は、下記の 英会話講師 研修マニュアル(抜粋)に そのヒントが記されています。 英会話講師の求人募集をお探しの人に、参考になる部分があれば 幸いです。

英語学習は、右脳型アプローチと 左脳型アプローチの2ウエイで考える

MPE は、日本人の学習者には、左脳型の英語学習法の方が、効率よく 言語操作能力を高められると 考えます

英会話講師 デビューのチャンス!

右脳は 感性 (音楽、運動など)をつかさどり、 左脳は 理性 (言語、論理) をつかさどると言われます。

日本人英会話講師は 日本人生徒に、左脳向きの英語情報(文法解釈、語用論、 修辞法、コンテキストの構成)を送るのが 得意です。 また、英語のニュアンス、コンテキストの構成(帰納法にしたり、演繹法にしたり、時系列に並べたり)の 指示・意見は、日本人講師が 日本語で(左脳型で)説明した方が、より深い理解につながります。

 修辞法 (rhetoric): 言葉を巧みに操り、表現豊かな文を書く技法。 日本人講師であれば、言語スキーマを用いて 語用論 (話し手が伝えたいと思っている意味) をベースに 軽さ、重さや 説得力を 生徒さまが アウトプットした 英語に ニュアンスを加えていくことが できます。

一方、外国人英会話講師は 日本人生徒に 右脳向きの英語情報(ストレスタイミング言語の特性)を送るのが 得意です。

左脳型学習と、右脳型学習の 2つのアプローチは 英語学習に欠かせません。 ただ、外国人英会話講師の得意とする ストレスタイミング言語 としての特性(英語の抑揚、スピード感)の伝授(右脳型演習)は、英語学習教材(CD 音声)を用い、シャドーイングなどの独学で 十分上達できると考えます。 特に 日本人の場合、ネイティブの発音を聞いて、真似をしても、日本語のリズムである モーラ拍の頑強性のため、”英語を聞いた通りに発音できない。 そして、自分の英語発話に 韻律的母語干渉が生じていることに、気づくことができないのです。”  その発音を矯正できるのは、日本語のモーラ拍リズム(CV) と、英語の強勢拍リズム(CVC) の違いを、論理的に理解する、日本人講師であることは あまり知られていないと思います。

理由1: 外国人講師から学べる事は 英語教材を用いた独学・自習で 学ぶことが可能です。 なぜなら 音声自体が 形式知で「答え」があるからです。 音声学の基本知識を知れば、自分の発話した 英語を発音記号に 変換することが出来ますし、記述化できれば、発話で再現が可能になります。 音声上の発音の問題は、発音記号が読めないことが、第一の問題であると思います。 

また、発音記号で表せない、ある音節は長く、他は短いという 英語特有の “ストレス・タイミング = 強勢拍リズム” の 韻律に関しては、音韻論の基本を学べば、英語音声で 再現することができます。 左脳で 知識を蓄えず、聞こえた英語の音を 口で再現しようとすると 粗形態になってしまう – 言葉のリズムは 生理的な要素であるため、無意識のうちに 母語干渉の影響が生じ、不要な母音を子音と子音の間に挟み、”カタカナ発音” に戻してしまうのです。 英語発音のセオリーを知らずに、音真似をしても 「なぞり絵」の域を 超えられないことに、多くの学習者が 気が付いていないようです。

理由2: 英語操作能力に関しては、日本人講師から学ぶ情報を 生徒が自分で収集・理解する事は難しい。 なぜなら ニュアンスや コンテキストに対する 解釈は 暗黙知(⇔ 形式知)であり 「答え」でなく「良質な仮説」であるからです。 そして その「良質な仮説」は その人の英語力や キャパシティに合わせて 説明されるので、深い理解が生まれる。 日本人講師にしかできない、個人レッスンでしか生まれない、英語学習の成果が期待できる と考えます。

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英語の発話量を最大限に増やす、アウトプット主体 のレッスン

参考1:
人が言葉を耳にした時、言語として認識された音声は左脳に、言語以外と認識された音声は右脳に送られます。「その言葉は聞こえるのに、その言葉が理解できない」 場合、右脳は その言葉を雑音(ノイズ)として処理します。 (聴覚情報処理)

参考2 (音声処理の仕方は その人の母国語により異なる一例):
西洋人は 鈴虫などの鳴き声を 雑音として 右脳(音楽)として処理しますが、日本人は 虫の鳴き声を左脳(言語)として処理します。 東京医科歯科大学 角田忠信教授の実験より

日本人が 聴覚でインプットした英語音声を 左脳で処理できるようになるには 時間がかかる。 それであれば、もっと左脳寄りで 英語発話を中軸に置いた アウトプット(英語で実際に話すこと)主体の 英会話レッスンにした方が 時間効率がよい。 なぜなら 英語が聞き取れないのは 聴覚のせいでなく、自分の話す英語が アメリカ人の話す英語と 語い、発音、スピードの3点に於いて 違いすぎるからだ – 自分の発話(アウトプット)する英語を 最適化 すれば 自然に リスニング(インプット)の課題は 改善へと向かう。 英語の * シャドーイングを日課にしている方。 言語学の仮説 モーターセオリー (Motor theory of speech perception) に同意する方であれば、この意味が分かると思います。

* シャドーイング (Shadowing): 聞いた英語音声のすぐ後を追うように復唱する 通訳士のための訓練法。 実際に言語を操作する訳ではないので、英会話学習での効果に関し 賛否両論がありますが、定期的にリスニング学習を行う 習慣が形成されるという点では 評価ができます。

理由2: 生徒さま が英語学習に注げる時間は オープンエンドでは ありません。 週1回 60分、クローズエンドの時間枠を効率化 するために 英語発話中心のレッスンをデザインし、アウトプット量を増やす。 アウトプットの中で 発生した 生徒さまの質問に答え、生徒さまの 気づき に 解釈を加える(フィードバックを受け止め、質問を掘り下げ、相互理解まで導く)。 このヒューリスティック的 アプローチが 一番 時間効率が良いと考えます。

* 日本人英会話講師を、外国人講師と比較するのでなく、AI と比較し 優位性、劣位性 について 仮説を検証する時代に 入った と考えます。

英語力を活かせる お仕事。 主婦向きです!

子供英会話について:

左脳(言語、論理)は 6~7才位から 発達し、10才位には ある程度の (情報を消化できる) 器に成長します。 6才以下の 子供は 未発達な左脳で 音声情報を処理しますので、英語学習という音声情報「かみ砕いて」上げなくてはなりません。 「かみ砕き」の一部として 日本語を交えた レッスンが効果的であると考えます。

例) 5才の子供も リンゴの絵 を見せれば オールイングリッシュの授業でも apple は 簡単に覚えます。
ただ He と She の違いを オールイングリッシュで教えた場合 「He はお父さん、She はお母さん」と狭義の解釈、間違った理解をすることも少なくありません。 日本語を交えたレッスンであれば、このような間違えが 起こる可能性は ほとんどありません。 日本語を使えば 抽象を 具象に落とし込み 分かりやすく説明できます。

具象的な名詞(例 apple) を子供に記憶させることは 外国人講師にも出来ます。 しかし抽象的(英文法の基礎など)事柄を 外国人から習得することは 難しい。 そのため 外国人から英語を学ぶと、ブロークン英語になりやすい。 また 英語操作応用力が低くなる – 絵で見て 音を聞いて 右脳で認知した英語情報を、左脳(応用力)に 送れない状態が続くのは、右脳と左脳をつなぐ脳梁を活用して、脳全体を使い記憶させる 演習を行わないからでしょう。 この点に気付き 我が子の ネイティブ英会話先生による授業をストップし、当社でゼロから 英語をやり直す事を 選んだ ご父兄様も います。

日本人英会話講師のレッスンの場合、英単語のつなげ方(文法)を教え、フルセンテンスの一文を作る技能は 左脳型情報に。 音素(フォニックス)や、抑揚(イントネーション)を教える時は 右脳型情報に 分ける。 つまり2つのアプローチを 場面に合わせ 使い分けられる。 この2ウエイアプローチを基本に MPE の英会話プログラムは 作られています。

成人英会話について:

例: ある生徒の言葉) 「外国人から 英会話レッスンを受けた場合、具体的な事が 頭に残らない。 日本人講師から 英会話レッスンを受けた場合、レッスンのポイントは 翌日でもクリアに思い出せる。」

これは 単純に 日本語の方が 英語よりも 記憶想起 しやすいからです。 英会話は学習、学習は記憶の積み重ね。 ですから英会話レッスンで 記銘(インプット)し、長期記憶に貯蔵し、情報を長期記憶に送り、必要な情報を検索する 符号化暗記 がしやすいのは 日本人英会話講師による説明・解釈であると考えます。

文法の説明に関しては 左脳型(論理)の日本語説明の方が 受講者にとって分かりやすい事は 容易に想像できるでしょう。

シンプルな仮説
英英辞典が使いこなせない人が 外国人講師から 英語レッスンを受けると 大きな時間ロスが生じる

外国人英会話講師、日本人英会話講師から 習うべきか? この問いに対しての MPE の基準は:
英英辞典 が使いこなせる方は、ネイティブ講師から習うのが良いかも知れません。 しかし 英英辞典を 使いこなせない人が、ネイティブ講師から 英語を習うと 時間のロスが発生する。 そして初心者の方の場合、レッスン時間の半分以上が ブランクタイム(脳が有効に活動していない時間)となるのではないでしょうか?
* 英語という抽象情報を どれくらい応用・理解できるかは、その人の 英英辞典の使い方 を見れば すぐに分かります

MPE は基本週1回 60分の個人レッスン。 短いレッスン時間内で 成果を出すために 受講者の言語脳(左脳)が消化しやすいフォーマットに 情報を落とし込み、渡す。 これの繰り返しです。

もちろん、日本人講師が ネイティブ講師から 学ぶべきこともあります。 その一つには リズム・テンポが 短期記憶を活性化するという点です。

子供たちや、初心者の方に英語を教える時、平易な説明を心がけるあまり、講師はリズムや、テンポ・スピード感を忘れがちです。 簡単な英語文章でも 早口で抑揚をつけて言えれば それは 知識として 結晶化します。
備考: 内容は少し 音楽寄りとなりますが 国立研究開発法人理化学研究所(理研)の 宮崎敦子 客員研究員 のインタービューなどは参考になる部分が多くあります。

講師のみなさんは どう思いますか? ぜひ ご意見を聞かせてください。

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日本人英会話講師 募集・求人

日本人英会話講師 募集・求人

MyPace English (マイペース・イングリッシュ)での、英会話講師は登録制。 通年で日本人英会話講師を募集・求人しています (東京と 東京近郊の埼玉、神奈川、千葉エリア)
翻訳者の表現力、通訳者のスピード。 英語力を活かした個人レッスンは、グループレッスンでは再現不可能な領域。 英語力、検証力、人の心を受け止める洞察力、様々な要素が重なり合って、誰にも真似できないことが形になっていく … 創意工夫、時には試行錯誤までが成果につながる英会話講師のお仕事です。
お医者さま、経営者の方々や、そのご家族など 知的な方・ご家庭での、ご受講が多いことも特徴。 講師全員を支える、環境を整えています。
英会話 家庭教師業者として、全国でも最高水準の条件・給与・研修制度を用意。 主婦の方にも無理がない 長く続けることのできるお仕事です

Q. 何故 時給が高いのですか?

A. 全ての英会話講師を 大切に思うからこそ、高時給を設定しています。 一般の英会話スクールに その気持ちが欠けていることも 大きな問題です。

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